2008年11月アーカイブ

「リンパ」とは、「リンパ管」・「リンパ液」・「リンパ節」を総称したものであり、「リンパ管」とは、体中に張り巡らされたリンパ液が通る細い管のことをいう。リンパ管の中をリンパ液がとおり、細いリンパ菅が集約されている、リンパ菅の中継点をリンパ節という。
リンパの役割
リンパは、体内に侵入した細菌を退治し、体を病気から守る役割が最もよく知られているが、他には老廃物を運搬し排泄する役割がある。仕組みは古い細胞・老廃物をはこぶリンパ液を、リンパ管をとおして運び、それらが集まるリンパ節では、老廃物を濾過したり、国体を作ったりしている。
リンパの流れが悪いと、体内に老廃物などが蓄積されることになり、体の正常な機能、リンパで言えば免疫機能の低下につながる。エステなどで足のむくみをとるマッサージは、まさにこのリンパの流れを良くして老廃物を輩出する流れを活性化することであり、リンパの流れが滞ると、むくみ、肩こり、肥満、疲労、便秘など、体中に様々な様々な体調不良を引き起こすことになる。このようにリンパの循環は体の健康と切っても切れない仲にあり、リンパのマッサージは実は重要である。運動不足、血行不良、ストレスなどの原因によりリンパはよく流れなくなる。特に冷え性で知られる足先はリンパの流れが悪くなりがちである。リンパは体の奥深くにあるのではなく、皮膚組織に多く分布しているため、軽いマッサージによってリンパの流れを改善することができる。日ごろからのリンパをマッサージは健康な毎日をおくるために継続することが望ましい
 

リンパは体中にあり、ばい菌・ウイルスが侵入し退治しているときにリンパ腫れる。病気になると体中になるリンパ節のどれかが反応することになることから、リンパの腫れには注意が必要である。とはいえ、リンパの腫れがあったからといってそれがすぐ重病というわけではなく、風邪でもリンパは腫れることもある。数日リンパが腫れて熱が出たとしても、多くは風邪が治ることにともないリンパの腫れはひいていく。
しかし、「悪性腫瘍」(悪性リンパ腫、がん)などでも、リンパ節は腫れてくることがあり、この場合全身のリンパ節転移すこともある。やっかいなことに痛みがあまり伴わないことから、定期検診をしっかりと受け、リンパの腫れを見つけたら早めに医師に相談することが盤石といえる。

以下に体中にあるリンパの主要な部分について紹介する。
(主要リンパ節)
鼡径リンパ節:このリンパ節は、下肢の付け根の前面(鼡径部)に数十個集まっており、触診しやすいリンパ節である。
腸リンパ本幹:腹腔内にあり、リンパの集合場所である。
・ヴィルヒョウのリンパ節:左鎖骨上部にあり、このリンパの腫れは胃癌の徴候として知られているリンパ節でもある。
気管支肺リンパ節:肺門リンパ節とも呼ばれる肺内リンパの総称である。
腋下リンパ節:腋下にある20~30個のリンパ節群であり、このリンパは乳癌転移を起こしやすい。

首(あごの付け根)リンパが腫れることはよくあることである。特に小さい子供では腫れると目立つことから、リンパを特に気にしがちである。
首のリンパは皮下の浅い所にあるリンパ節であり、大きさは米粒大ぐらいであることから、病気で腫れていなくとも、外から触れることも多々ある。そもそもリンパ節が腫れるのは、最近が体内に侵入し、それを退治する働きをしているからである。ことにリンパについて言えば、のどや虫歯など頭部からウイルスが侵入してきた場合でも、リンパ節が腫れる場合もある。子供が首のリンパを腫らすときは、頭部の湿疹や風邪が原因となることが多い。リンパが腫れると大きくなるだけでなく痛みを伴う場合もある。首のリンパの腫れの痛みが酷いと、あごを動かすのもつらくなり、食事に支障が出る場合もある。あまり大きくなったり痛みが酷い場合は抗生物質を処方してもらうことが必要となる。場合によっては切開し、直接膿を出すなどの処置が必要となる場合もあるので、リンパが腫れて気になるのであれば、早めに医師に診てもらうことが寛容となる。
リンパ節が腫れる原因には悪性の腫瘍(悪性リンパ腫)などの可能性もある。やっかいなことに、リンパががんで腫れている場合、痛みはあまりないことから、発見が遅れると全身に転移してしまうことになる。この他に首のリンパが腫れる病気としては、「亜急性壊死性リンパ節炎」という数ヶ月腫れる病気も存在する。
リンパの腫れは重い病気、軽い病気ともに最近と戦えば起こりうるわけですが、風邪が原因のリンパの腫れのほとんどは「ウイルス性リンパ節炎」といい、一時的に細菌がリンパ液に入り込んだためにリンパ節で抗体が反応することから腫れているので、軽いリンパの腫れということが出来ます。このレベルの腫れであれば、抗生物質を処方してもらえば数日でリンパの腫れが治ります。リンパは体の表面に近い、リンパ節が密集する部分にあることから、耳の前後、脇の下など、リンパ節に腫れが出た場合、医者から処方される薬を服用していれば、風邪の容態の回復とともにリンパの腫れがひいていくことがほとんどである。
しかし、重い病気の場合のリンパの腫れの可能性もあることから、医師に相談することは必要である。例えば、化膿性リンパ節炎による腫れである。リンパ節では細菌を退治するために抗体が反応するのが、順調にいかず化膿することから起こる症状である。リンパの腫れが進行すると鶏卵大になることもあり、痛みが伴うことから日常生活にも支障を来す場合もある。ここまでくるとリンパ腫は自然と治りにくくなることも多く、手術が必要となってくることもある。なるべく早いうちに医師に相談し、抗生物質の処方・投与など、リンパの腫れをひかせるための処置をしてもらわなくてはならない。
さらに怖いリンパの腫れの原因は「悪性腫瘍」で、別名「悪性リンパ腫」とも呼ばれている。この原因は白血病など血液がんであり、これによりリンパ節が腫れる。ガン細胞がリンパ節に転移すると、全身への転移が進むこととなる。このような重大な病気に限ってリンパ節の腫れの痛みが伴わ無いことが多く、手遅れになってしまうことが多い。症状としてはリンパのは例外には倦怠感、微熱、貧血などいくつかの症状も発症することから、数日でひかないリンパの腫れがある、それに伴う体調不良が続く場合、「悪性リンパ腫」を疑い医師に早めに見てもらうべきである。いずれにしろ、数日でリンパの腫れが消えたとすれば悪性のリンパ腫を疑う心配は少ないと思われる。

悪性リンパ腫とは、白血病、骨髄腫と同様、血液やリンパのがんであり、リンパ節や胸腺、扁桃、脾臓など体中のリンパ組織に腫瘍ができ、リンパ球にがんが転移する。悪性リンパ腫の種類は2つにわけられる。それは「ホジキン病」と「非ホジキンリンパ腫」であり、腫瘍組織の違いで分かれるが、その中でも細胞の種類により腫瘍細胞の増殖の仕方、がん細胞の形により、30種類以上に分わけることができる。悪性リンパ腫と一言で言っても、このようにタイプが多い上に進行度や患者の年齢や状態などにより、悪性リンパ腫の治療方法が異なってくる。実際、リンパに関する専門医がいるくらい判別が困難な部分もあり、医者なら誰でも判別できるというわけでもない。
リンパの腫れについては必ずしも悪性と限らず、風邪のような軽い病気でも腫れるわけであるが、悪性リンパ腫ほど痛みなどの「心配事」が表面に現れにくいことから、知らないうちに重篤な状況になっていることもありうる。
悪性リンパ腫の病期はⅠ期からⅣ期まで分けられる。Ⅰ期はリンパ節がひとつ腫れる、Ⅱ期は上半身または下半身のみのリンパ節が2カ所以上腫れる、Ⅲ期は上半身と下半身両方のリンパ節が腫れる。Ⅳ期は内臓、骨髄など体中に悪性の細胞が広がっている状態である。

このアーカイブについて

このページには、2008年11月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

次のアーカイブは2008年12月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

Powered by Movable Type 4.23-ja